編み機を全体的に清掃する。

B!

こんにちは。病み子です。

購入した編み機【Brother KH-831】のメンテナンス情報も収集できました。

 

この記事からは、実際に作業をしていきたいと思います

こちらは清掃の記事なので、汚れた状態を映した画像もあります。
苦手な方はブラウザバックしてください。

 

また、記事内で挙げている部品は、下記のマニュアルを参照しています。
私の編み機はKH-831なので、部品番号等、正確ではない可能性があります。

 

!注意!

こちらは、編み機どころか機械修理すらしたことがない素人の作業記録です。
素人の私が、自分で使う編み機を好きにいじり回す内容となっています。

修理方法についてはいろいろな考え方があると思いますし、作業内容が間違っている可能性もあります。
参考にする場合は、自己責任でお願いします。
不具合が起きても責任は負いかねます。

 

全体的に清掃する

手元に届いた編み機は、半世紀近く前の物ということもあって、触るとザラザラする程度にはホコリまみれでした。

なのでひとまず、全体的な埃っぽさを何とかしたいと思います。

 

今回、編み機を掃除するにあたって洗剤を購入しました。

ホコリ(中性)、手垢(酸性)、機械油(劣化して酸性で、固着してる?)辺りの汚れに対応できそうなシンプルグリーンです。
機械油の汚れに使えると書かれているのに惹かれて買ってみました。

 

キッチンの油汚れやバーベキューコンロ、自動車のタイヤホイール等の汚れも落ちるらしく、
色々なサイトのレビューを見ましたが、総じて評価が高かったです。

濃縮タイプで水で希釈してたくさん使えること、お値段、用途の広さを考えると、かなり優秀な洗剤だと思います。

 

ただし、金属は水分と強アルカリ性でサビるため、
編み機の清掃の際は洗剤の残留に気をつける必要があるかもしれません

アルカリ性洗剤のpHを見てみると、
シンプルグリーン(濃縮タイプ)のpHは9.5
重曹水溶液のpHは8.2
セスキ炭酸ソーダ水溶液のpHは9.8
アルカリ電解水のpHは11〜13

なので、シンプルグリーン(濃縮タイプ)のpHはセスキ炭酸ソーダと同じくらいですね。
シンプルグリーンを10倍程度に希釈すると、pH8.5位の弱アルカリ性かなと思います。

この程度の弱アルカリ性だとそれほど影響は無さそうですが、
洗剤残り・水分残りに気をつけて、できるだけサビないように作業していきます

 

 

今回の清掃は、基本的に下記の手順で行います。

基本の清掃手順
  1. ブラシでホコリを払う
  2. シンプルグリーンを約10倍に希釈した洗剤液にクロスを浸して固く絞って拭く
  3. 水に浸して固く絞ったクロスで水拭きして洗剤をしっかり拭き取る
  4. 乾拭きで水分を完全に拭き取る
  5. 窓を開けて風に当てて乾燥

 

本当に気持ちの問題なのですが、
水拭きだけだと落ち着かないので初めから洗剤は使っていきます。
少し潔癖気味なもので……。

 

それでは、清掃していきます。

 

ケース蓋

ケース蓋の外側の清掃

基本的に、ケースの外側の汚れは手垢などの皮脂汚れで酸性、長年のホコリで中性の汚れかなと考えます。
13㎏もあって重いですし、どうしても手垢が付きやすいですよね。

そして、【Brother KH-831】のケースは金属(スチール)製なので、洗剤残り・水分残りは厳禁です。

こちらは基本の清掃手順で清掃しました。

 

表面のシボ加工の溝に汚れが溜まっていたので、拭き掃除後は全体に明るくなりました。

表面のシボ加工

 

 

ケース蓋の内側・付属品の清掃

基本的に材質は金属(スチール)です。

付属品を全て取り出して、ケース蓋の内側・各部品の表面を基本の清掃手順で清掃しました。
金属部品は洗剤拭き→水拭き→乾拭き後、念のためヘアドライヤーで水分を飛ばしました

付属品を取り出すと中にはホコリ・ゴミが酷かったです。

収納方法を表示するビニールシートには切り込みが入っていて、切り込みに突起が引っ掛かっているだけです。
なので、ビニールシートも外して拭きました。

各部品の動きの確認はまた後日行います。

 

キャリジ

キャリジを外して、基本の清掃手順で清掃しました。
金属部品は洗剤拭き→水拭き→乾拭き後、念のためヘアドライヤーで水分を飛ばしました




各部品の動きの確認はまた後日行います。

 

本体

いよいよ本体です。
外せるものを外して清掃を進めていきます。

 

本体小物入れ内の付属品の清掃

小物入れ内の付属品を全て取り出し、基本の清掃手順で清掃しました。
小物入れ内の付属品については、こちらの記事を参照してください。

金属部品は洗剤拭き→水拭き→乾拭き後、念のためヘアドライヤーで水分を飛ばしました

掃除をしながら細かく見ていくうちに、『トジ針』を発見しました。

取扱説明書の付属品リストにあるものの、入っていないと思っていたのですが、
予備の編針と同じ袋に入っていました。

よく確認しないとでダメですね。

 

針押えを引き抜く

まず、針押えを抜きました。

針床下部の側面に針押えの端が出ています。
この針押えを片方の端から押し込みます。

反対側の端から押し出された部分をつまむと引き抜くことができました。

針押えの長さは103cmあったので、引き抜くにはその分の広さが必要になります。
本体も106cmと大きいので、広い場所で掃除をした方が良いですね。

スポンジだったものは1mm厚位?というほど薄く、ペラペラになっていました。

針押えのスポンジ交換はまた後日行います。

 

編針を外す

編針を外します。

針押えを外した後でないと、編針は外せません。
(名前の通り、針を押え付けて位置を安定させています。)

まず、針床から出ているU字部分(バット)を一番手前まで動かします。

編針先端ののラッチ(ベラ)を閉じます。
(作業途中で開いたラッチが引っかかって気づきました。注意)

編針先端のフック部分を下に押し下げると、編針の後ろのシャンクが針床から出てきます。

出てきた編針後ろ(シャンク)をつまんで、後ろに引き抜きます。

このとき、本体上部のプラ部分に針がぶつかるため、少しU字に曲げて引き抜く必要がありました。

編針を変形させて大丈夫か少し不安でしたが、外し方はこれで合っているはずです。

 

外した針は酷くサビているものもありました。(サビが見られないものもありました。)

 

編針には油が着いていて、手袋に油がべっとり付きました。
忘れずに手袋をして作業をした方が良さそうです。

外した編針は適当な箱に入れておきます。


後日、編針の洗浄とサビ落とし作業をします。

 

編針の下の『Needle Position Indicator』を外して清掃

編針の下のシートは『Needle Position Indicator』と言う名前です。
恐らくシール状だったのかなと思いますが、既に粘着力は無く、下に接着剤の跡が残っている状態です。

シート表面と裏を基本の清掃手順で行い、針床の粘着剤も清掃しました。

 

本体にブラシをかけてホコリを払う

編み針が外せたところで、本体のホコリをブラシで払いました。

 

プラスドライバーで本体上部のプラ部品を外し、清掃

選針装置の『Card Lock Lever Knob』のプラ部品を外します。(購入時には既に割れていました)

右側のカバーから外します。
プラスドライバーでネジ3本を外します。

ネジはプラスネジ。

カバーの左側(本体中央側)から持ち上げて外します。
右側は側面カバーに引っかかっているので、左方向に引き抜きます。

続いて左側のカバーを外します。
プラスドライバーでネジ1本を外して、カバーの右側(本体中央側)から持ち上げて外します。

左側は側面カバーに引っかかっているので、右方向に引き抜きます。

本体上部のカバーを外した後です。カバーの下は選針機構になっています。

外したカバーは基本の清掃手順で清掃しました。
ほぼプラのみの部品だし、水洗いでも良さそうです。

 

故障を発見

ここで、不穏な発見がありました

右側カバーの下の選針装置をよく見ると、

選針装置のギアにクラックがあったのです……。

このギアは、パーツカタログを参照するとP7-8『48 Parts No.408078002 Rotary Cam』みたいです。

そして、古い油が大量に着いています。
恐らくですが、このクラックで選針機能に異常が出て、
原因がわからないものの動きが悪いからと油を大量に吹き付けたのではないかと思います。

加えて、タイミングベルトや右側の黒いドラム状の部分が全く動かない ことに気づきました。
油で固着しているのだろうと思いますが……。

このまま使うことはできないので、クラックの補修(もしくは交換)・油の清掃をしなければなりません。
となると、選針機構の分解が必要です。

もともと動作確認されていないジャンク品とはいえ、面倒なことになったと気持ちが凹みました。
古い中古ですし、こういった対応も自分で行う覚悟で買ったので仕方ありませんが。

どうにもならなかったらメリヤス編み専用機と割り切るか。
もう一台購入して、これは部品取り用に格下げか。
うーん。

 

針床を外し、ケース内側・外側の清掃

ケース中央の補強板のネジを2本、ケース左の補強板のネジを1本、計3本外します。

補強板のネジもプラスネジです。

 

針床の両端のネジを左右3本ずつ、計6本外します。

針床の手前、一段下になっているネジには変わった形状のナット(?)がついていました。

 

編み機本体を裏返して、
ケース外側に付いているクランプ取付板のネジ左右2本ずつ、計4本のネジを外すと、固定金具が外れます。

クランプ取付板のネジもプラスネジです。

クランプ取付板を外した後。ケースに穴が空いています。

針床をケースから取り出すことができました。

 

その後、針床・ケースの内部を基本の清掃手順で清掃しました。

清掃中に気づいたのですが、針床の両端のネジの下部分にはネジ受けの板が入っています。

針床のネジ受け

掃除中にケースを傾けたら落ちてきて驚きました。
紛失したらネジが止まらなくなるので注意が必要です。

 

そして、針床の下から『トジワイヤー』が出てきました。 (撮影時にケースに置き直しました)

取扱説明書の付属品リストにあるものの、入っていないと思っていたので嬉しい。
ちなみに、『トジワイヤー』の直径は0.5mm、長さは70cmの針金 でした。

トジワイヤーの頭側。針金の先端が巻いてあります。

トジワイヤーの針側。真っ直ぐで、特に加工はないです。

 

針床のネジの下が油でベットリしていたり、

針床の下には糸の切れ端が入っていたり、

トジワイヤーが入っていたり、と分解して良かったと感じます。

 

劣化したスポンジ部品を発見

さらに、新たな発見がありました。
針床の下には、謎の茶色い粉が沢山あった のです。

よく見ると、針床の中にも謎の粉が沢山あり、粉が油であちこちにくっついて大変な状態になっていました。
今はとりあえず、細い刷毛で可能な限り粉を払って良しとすることにしましたが、
針床の中の粉をキレイにするためには針床を全て分解しなければならず、かなり大変な作業になります。
また、粉が沢山落ちて、その後の掃除も厄介でした。

 

調べて見たところ、謎の粉は劣化したスポンジの成れの果て で、
そのスポンジは、パーツカタログを参照するとP5-6『40 Parts No.407703000 Sponge Plate』でした。

スポンジプレートは、金属の薄いプレートにスポンジが貼り付けてある部品 で、
外した際のサイズは、幅4cm×長さ85cm×厚さ1cmでした。
このスポンジは張替えされている物の様なので、厚みは本来とは違っていると思います。

スポンジプレートを拡大。

薄い金属板にスポンジが貼り付けてあります。

 

また、私の編み機から出てきたスポンジプレートはスポンジが全面に貼ってありましたが、
パーツカタログの絵を見ると、本来は半分程にのみスポンジが貼られている様です。
Redditでスポンジプレートの画像をアップしてくれている方がいました。
こちらが本来の状態だと思います。

Need help identifying this part
byu/Boundl355 inMachineKnitting

 

上記Redditの書き込みから、このスポンジは音の吸収剤 としての役割がある様です。
編み機の機能としては無くても問題ない とのこと。

機能に問題がないのであれば、新しいスポンジを付けるか悩ましいです。
再度交換するにもここまで分解しなければならず、劣化するとスポンジがボロボロ崩れてくると思うと。

 

最後に、針床の側面から見た構造を確認しておきます。
サイズ感の目安。

編針を入れた様子。

針押えとスポンジプレートの位置はこんな感じになると思います。
(スポンジプレートのスポンジ厚は不明ですが、1cm程度として描いています)

 

まとめ

予定では、組み立てて本体の清掃が完了するはずだったのですが、
想定外の故障・部品交換が見つかりました。

 

今回見つかった課題は下記3点です。

今後の課題
  • 選針機構の『ロータリーカム』の修理・交換
  • 選針機構周辺の古い油の清掃
  • 『スポンジプレート』のスポンジを付けるか、付けるなら交換用スポンジの選定

 

50年近く前の樹脂パーツだと、同型機種からパーツ取りをしてもそちらも劣化していますよね。
悩ましいです。

 

 

!注意!

こちらは、編み機どころか機械修理すらしたことがない素人の作業記録です。
素人の私が、自分で使う編み機を好きにいじり回す内容となっています。

修理方法についてはいろいろな考え方があると思いますし、作業内容が間違っている可能性もあります。
参考にする場合は、自己責任でお願いします。
不具合が起きても責任は負いかねます。

 

 

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